4.
で、場所は魔術師の館に移る。
愛美門を開けて「影浦さん、緊急の用なんです〜」(ずるずる)
鬼堂引きずられるままかぁ!?
がちゃりと扉が開いて、影浦が出てくる。
GM/影浦
「お待ちしておりました、江島様、鬼堂様、こちらへどうぞ。」
愛美(ぜぇぜぇ)「ありがとうございます。」
鬼堂「待ってくれ、江島くん。自分で歩ける!」
愛美とりあえず、(館の)中に放りこんだら離す。
一同きゃぁーーっ。
GM/魔術師「不調法もいい加減にすることだな、江島愛美。」
愛美(ぶーたれている)
GM/魔術師「決心はついたのか。それとも、遊びに来たのか。」
一同(苦笑)
愛美「鬼堂くん、私からお願いしていいかしら。<魔宝>を、使ってほしい。お願い。」(深く頭を下げる)
鬼堂「うむ…。」
愛美「君島くんを救えるのはあなただけよ。<魔宝>を使ってでも、彼をまともな状態に戻してほしい。」
GM/魔術師「鬼堂信吾、一つだけ言っておく。<魔宝>は力そのものではない。力は与えられるものではない。お前たちがそれを導き出さなければ、それは所詮、ガラクタにすぎん。」
鬼堂「だが……。」
GM/魔術師「このことは"裏生徒会"にも言えることだ。あの力は、お前の後輩である君島正が本来持っている潜在的な能力だ。彼は今までそれに気づかなかった。ただ、それだけの話だ。」
鬼堂「力を与えるのではなく引き出すのが<魔宝>……。」
GM/魔術師「そうだ。」
鬼堂「………………………わかった。使わせてもらう。」
GM/魔術師「お前は何を望むか? <魔宝>にも様々ある。相手を一瞬で殺せるものがいいか。自分の能力を高めるものがいいか、それとも。お前の得意な獲物がいいか。」
鬼堂「……おれは、この戦い方しか知らない。」
GM/魔術師「よし、ならお前にとっておきを……」
来い、<正義>(ジャスティス)。
その声に応じるように、扉がゆっくりと開いた。
入ってきたのは、二十代後半位で凛々しさを感じさせる女性だった。
「親方様、お呼びでしょうか。」
愛美親方様、か!?
GM/魔術師「これから、お前の新たな主となる鬼堂信吾だ。お前を十二分に使いこなしてくれるだろう。」
GM/正義
「私は親方様に仕える22の魔宝が一つ<正義>。以後、お見知りおきを。新たな親方様は、私のどのような姿をお望みですか。」
GM/影浦
「<正義>は、あらゆる接近戦用の武器に変化することができます。硬度は並じゃありませんから、形は木刀でも、そうそう折られることもありますまい。」
GMさらにいうと、武器以外のものにもちょっとした物なら変形できますので、ボールペンみたいな形に変えて携帯もできます。
龍之介すっげぇー。
愛美わーい♪ 包丁にして調理できるんだ♪
鬼堂そんな使い方を……。
龍之介いいなぁ♪
愛美捌け、捌け、魚〜♪
ゆかりいわゆる如意棒みたいなものなんでしょう。
鬼堂「すまないが、俺のいつも使っている……。」
GM/正義「承知いたしました。」
というと、女性の姿が次第に一本の木刀に変わった。で。君の手に収まります。ふだん使いなれている木刀と同じように手にしっくり来るよ。
愛美「ぴったりのようね。」
GM/魔術師「<魔宝>と接触したことでお前自身の能力が目覚めるかもしれん。ひょっとしたら、だが……こんなところでのんびりしていていいのか? こうしている間にも仲間の一人や二人黄泉路に向かっているのかもしれんぞ。」
鬼堂「魔術師。ここから、俺たちを送れるか。」
GM/魔術師「<塔>はどこにでも現れる。お前たちが行きたいと望んだ場所へなら。私に不可能はない。」
鬼堂「魔術師。この<正義>、この一時だけ借りておく。」
GM/魔術師「まったく、頑固な奴だな。祖父似というか……。」
鬼堂知ってたかぁーーーーー!
一同(爆笑)
GM/魔術師
「さぁ、早く行け。今回の件に<奇跡>は絡んでこない。本来なら私が動くことはない。」
鬼堂「行くぞ、江島くん。」
愛美「……わたしのは、また今度もらいに来るわ。」
GM/魔術師
「<運命の輪>は、お前はまだ魔宝を必要としていないと告げている。必要となるのはもう少し先のことだ。」
愛美(次回かぁ!?)
「(ため息)そっか。今度は鬼堂くんみたいなことが私にも起きるってことね。用心するわ。」
GM/魔術師「"裏生徒会"のやり方が少し変わった。確実にお前たちをつぶす手立てを考えてきている。気をつけることだな。」
GMというわけで、魔術師の館を出て霧の中を走っていく事となるね。
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