GM授業始まる前に全員の時計が振動します。で、そこに紀家くんの顔が映りまーす。
「全員集合して下さい。お願いします。」
愛美集まりましょう。 GMでは、生徒会本部です。朱凰克巳生徒会長と紀家くんがいます。 愛美「で、何があったんです?」 GM/克巳 「実は、昨日少々不思議な事件があったんだ。それで、君たちにその事件を解決して欲しいんだ。」 宗祇「またか。」 愛美「どんな事件なんですか。」 GM「高等部一年の男子生徒が仮死状態に陥った。」 愛美「……仮死状態……?」 鬼堂「原因は医学的に説明できるものなんですか?」 GM「原因は分からない。」
その生徒は、剣道部のホープと言われている相原学(あいはら・まなぶ)。身体の弱い生徒ではなかったという。
愛美何時頃? GM寮に帰って、夕食を食べ終わって、遊びに行かないかと約束していたんだけど、出てこないから寮母さんに頼んで開けてもらったら仮死状態。 愛美じゃ、夕食を食べた時までは見てるわけだね。 GM見てるね。 べるな今も仮死状態なんですか? GMそうです。 GM/克巳 「今のところ被害者も一人だし、仮死状態に陥っただけだから何とも言えないけれど……。」と言って出ていきます。 愛美「で、どうしましょうか。」 宗祇「そいつに持病があったって事はないだろうな。」 愛美じゃ、"ノア"に確認。 GM毎年の健康診断では健康体と診断されています。 宗祇発見されたとき鍵は? GM掛かってました。 佑苑うーん。 GM/紀家「生徒会長はあえて言わなかったみたいだけど、奇妙な証言があるんだ。」 愛美「何、それは?」
相原の部屋の近くにいた生徒の何人かが、着物を着た美人の女性を見たという証言があると言う。
鬼堂「その着物の色は?」 紀家「証言によると薄桃色だけど……?」 佑苑「どうした? 顔色が悪いようだが……。」 愛美「また何か見たの?」 鬼堂「まだ、どういう関係があるかはまったく分からないが……」というわけで、かいつまんでお話しします。 GM「入口のカメラには女性の姿が映っていないんだ。」 べるな寮って異性が入っちゃまずいんですよね。 愛美ロビーまでかな。 GM夜はまずい。 べるなでも、相原くんの部屋の辺りで女の人を見かけたって事は、その時点で大騒ぎにならなかったんですか? GM何かいい香りを嗅いだ後で頭がぼーっとして……何だかよく分からなくなったらしい。 佑苑「そうそう、健康体がいきなり病気になるのと逆に、不健康体が健康になった例もある。」
というわけで、佑苑の口から紫典美咲について語られた。
鬼堂「それを周りの人間は不思議に思わなかったのか?」 佑苑「そうだなぁ……特に不思議に思った様子はなかったね。」 GMごく自然だったよ。不自然な様子はなかったね。 佑苑「どう思う? 不自然だろう? 白血病だぞ!?」 愛美「白血病だから不思議なんじゃなくって、入院してて病院にいたんでしょ?」 佑苑「そのあたりは確認されている。」 愛美「その人が同じ時間に学校にいること自体がおかしくない? 身体が二つあるって事になるじゃない。」 佑苑「……そうだな……」 べるな(鬼堂に)「夢で見た女の人の顔、覚えてますか?」 鬼堂美人だったなぁ〜」(←なんか違う気がする……) べるな「美咲ちゃんと……」 佑苑「照らし合わせると……」 GM似てたね。彼女を大人にしたらそうなるんじゃないかなぁ〜。どことなく面影はある。 愛美「どうやって調べましょう?」
相原と美咲は、共に蒼明総合病院に入院しているとのこと。紫典美咲の家族について"ノア"に尋ねると……。
GM/ノア「双子の姉がいます。紫典美幸さんです。陸上部に所属……」 一同やっぱし……。 愛美「じゃ、こっちに話を聞くこともできる訳だね。」
ということで、3つに分かれることになった。
佑苑はクラスの美咲、鬼堂と愛美は病院の美咲と相原、べるなと宗祇は美幸、それぞれに話を聞くことになった。
愛美(鬼堂を見て)「どうする? 授業、無視する??」 鬼堂「1時間だけ抜け出して……」 佑苑(笑) 愛美「鬼堂くんはこういうところ、ビッチリだからなぁ、もう〜。」 鬼堂「学生の本分は勉強だというのを忘れるな。」 愛美シンちゃん。勉強なんて自分でやるものよ。 鬼堂くぅ〜 GMそんなことを言っているとですね。リーン、ゴーン、……と、授業開始のベルが鳴り始める。 佑苑「授業に行くか。」 宗祇(鬼堂に向け)「たかだか1日程度休んで学力が落ちるのならば、最初から出ていても出ていなくても変わらん。 鬼堂1日だけならいいんだけどね……。 宗祇プレイヤーとして、俺は何も言うまい(笑)。
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