5.
―― 同じことは、二度、繰り返さない。
ここで……私は、決着をつける……。
もう二度と……この手から、失うことは、ない。
場面は変わり、名古屋の北沢。

現場に近づくにつれ、なぜか、暗い重い雲が辺り一帯に垂れ込めてきた。
北沢が車内から神社の石段を見ると、中腹くらいに人影がみえる。
慌てて車を飛び出す北沢。

―― 追いつかない……!?

北沢の予想以上の速さで人影は階段を登りきった。

「蔵山さんっ!!」
GMその時、あなたは中腹くらいですね。あと、一緒に連れてきた人は、車を止めてるんで、2ターンくらい、来るの遅くなります。 北沢はい。 GM呼びかけられると、彼がちょっと後ろを振り返る。その手には木槌を持っている。 安西&三陵(息を呑んでる) GMうつろな目であなたを見返した後、歩いていきます。そうすると、階段の影に隠れて、ちょっとみえなくなっちゃう。それで、北沢さんは急いで上るよね。 北沢はい。 GM上りきった時、鬼が死んだ場所の大きな木にわら人形がささってまして。釘で蔵山さんが打ちつけている……。 鳴神ぎゃぁぁぁぁ(笑) GMさっきまで、全然、覇気がなかったのに、様子が変わって。「くそーっ!!」 慈海/蔵山「俺から家族を奪いやがって!!」 GM……代わってもらおうかな(笑)「俺から家族を奪いやがって!! くそーー!」 北沢じゃ、ま、右手をがしっと持って。 慈海/蔵山「離せ、離せーーっ!!」 GM(笑)ほんと、代わって欲しいよ(笑) 北沢ぱんって、顔を張ってあげます。「情けないと思わないんですかっ!!」 GMそんなに強く打つわけじゃないんですが、張り手をしてうずくまります。その後、彼自身の様子がおかしい。痙攣をしてるみたい。 北沢「どうしたんですか、蔵山さんっ!!」 GM駆け寄ろうとすると、彼の身体から猛烈なる妖気が噴出します。
[呪術抵抗]の結果、北沢は4点のダメージを受ける。
妖気にあてられた北沢との距離が少し離れた瞬間、うずくまっていた蔵山が立ち上がった。
GM彼の身長以上に高く立ち上がるんです。 鳴神で、同時に肩幅も広く……。 GMそうそうそうそう。そこには蔵山さんではなく、異形の物がそこにありました。「ぐるるるるぅ〜」とうなりながら、勝利の笑みをにやっと浮かべています。
北沢は、対処方法に少し悩んでいる。
鬼を倒したいが、蔵山は生き残らせたい、と考えているからだ。
この戦闘では、北沢が先手とする。 《第1ターン》 考えた結果、北沢は、まず、蔵山の魂を見てみることにした。
[霊感]チェックの結果、蔵山の魂は、まだ完全には、鬼と融合していないことがわかる。
GMただ、今、鬼を外そうとすると蔵山さんの魂のも被害を受ける。何とかして、彼の本来の魂と、鬼を分かつだけのものがあれば……。 一同(忍び笑い) GM助けられるんじゃないんでしょうか〜(笑) 鳴神やはり編みかけのマフラーでしょう(小声で) 三陵そうだね(小声で) GMで、見たよね霊感で。 北沢はい。 GMじゃ、こっちの番ね。あ、もう、勝ち誇った笑いを浮かべて隠形します。 鳴神消えたぁぁぁっ!! GMまだ、消えてはいないよ。さすがにいきなり消えたら辛すぎるから、消えようと試みます。
《第2ターン》 鬼は、このターンで隠形してしまうため、北沢は、この1ターンで何をするか検討。
安西……隠形に抱きついて、瞬間移動。 一同(笑) 鳴神いちかばちか! 三陵とりついてこーい、東京まで(笑) 刈野邸に出てくるぞ、きっと。 安西うん。 三陵(笑) 安西&三陵カモーーーン!! 北沢それだったら、「くそっ、逃がすかっ!!」とかいって。 一同うぉーーーーーーーーーー!!(大合唱) 鳴神で、そっちから二度と帰ってこなかったりして 三陵(笑) 北沢もう、みんながそう言うならやるしかないじゃないですか(苦笑)
ということで、鬼と一緒に時空を超えることにした北沢。
(GM:……亀に乗った浦島太郎と一緒かな。)

鬼は北沢を振り払おうと、爪で北沢を引き剥がそうとする。
北沢は回避できず、4点のダメージを受ける。
GMじゃぁ、4+7だから、11を目標値に生命抵抗。 鳴神失敗すると時空のかなたへ、さようなら〜。 北沢(苦笑)8以上。(ころころ) 三陵おっ、6ゾロ!!(笑) 鳴神うわあぁぁぁ。なんで、そんないいところで!? 北沢(笑) GM成功しなかったら、時空のかなたにおいてけぼりにされて、ダイス1個振って、6が出た時点で、なんて考えてたんですよ。 一同(笑) GM−1成功とかだったら、ぎりぎり引き剥がされて、何ターン後かに出てくるようにしようと思ったのに……やっぱ意気込みが違うね。 北沢見事なダイス目だ。 三陵ほんと、このタイミングは見事だ。 北沢ここで出さずにどこで出すんだ 一同(笑) 鳴神鮮やかすぎな出し方だよ、もう…… GMということで、こっちは終了。
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