病院の待合室で、その子を待つ慈海の前に、花束を持った刈野が現れる。
慈海が刈野に声をかけ、まだ検査中だと告げる。
GM「お疲れ様です。」って言って。「他の方は?」
慈海「それぞれ、まだ他に調査などの……。」
GM「そうですか……皆さんに、シュークリーム買ってきたんですよ、お渡し頂けますか?」
慈海「……ありがとうございます。渡しておきます。」
GM「あれ? えり子は?」
慈海「さっき、用がって……一緒についていってますから……。」
GM「あぁぁぁ。ならいいんですが。……その道の方が一緒に、ですか?」
慈海「えぇまぁ。」
GM「なら。安心できますね。」
慈海「少々問題のあるやつですが、腕は……腕は……。確か……ですから。」(笑)
一同(笑)
GMでは、笑いながら、その子さんを待ちます。
場面は変わり、えり子と一緒に家に行く、鳴神と三陵。
えり子が意図したように、刈野と行き違いになる。
GMちょっと何か躊躇しているみたいね。えり子さん。
三陵「どうしたの?」
GM「ううん。何でもない。入って。ここが今の私のおうち。」って。刈野ってなってるんですね。ここの家。
三陵「そっか。」しょうがないか……。
鳴神こんなとこに苛立ってたらなぁ、逆に悪いし……いいや、「お邪魔しまーす。」
GM「うん。」って入っていきます。
お茶を飲みながら差しさわりのない話をしている3人。
そろそろ、刈野たちが帰ってくる時間になる。
えり子は躊躇しつつも「みてほしいものがある」と、二人を2階へと連れて行く。
通されたのは、えり子の部屋の向かいにある、今は使っていないと思われる部屋。
その部屋には特に家具もなく、がらんとした空間だ。
えり子は、棒状のもので、上から階段をひき下ろす。
GM「私、あの人、嫌い。だって、あの人、私のことを、私だと思ってないもん。それに、何か、気味悪いんだもん。」って言って。ロフトをあがっていきます。
三陵「ロフトあがると何があるの?」きわめて明るい声で言います。
GM「……見ちゃいけないもの。」
三陵「でも、見て欲しいものなんだね。」
GM上りかけたロフトから後ろを振り返って真剣な眼差しで頷きます。
三陵じゃ、あがります。
鳴神あがるぅ〜。
GMはい。あがりますと、そこには、おそらく、今まで仕事上使った、退魔用具がある程度整理がされてるんですけれども、置かれています。独鈷杵とかがね、箱に入ってて、収められていたりとか、布キレに包まれていたりとか、木魚があったりとか数珠があったりとかします。
鳴神ぐあぁぁぁ、木魚。(笑)
一同木魚……(笑)
鳴神でも、打ち鳴らすと霊が苦しんだりとかするんでしょうか(笑)
GM(笑)使ってなかったから、ホコリが十分にかかっています。
壁面に飾られている掛け軸が気になって、そちらを見る二人。
GM飾られているのは、文殊菩薩のご本尊の代わりになる絵、版画で作った絵がさかさまに貼ってあります。
一同うわぁぁぁぁぁ〜(笑)
GMで、その文殊は、文殊菩薩って、一髻文殊、五髻文殊、六髻文殊、八髻文殊、とかって、種類があるんですよ。その中の、八髻文殊、って呼ばれる、8本の呪文があるんです。その呪文をまとった文殊の絵です。
三陵「……これは、いつから?」
GM「初め、この部屋だけ使ってないのが気になって、で、前、あの人が家を空けたときに家中探してみてみたら、こんなものが……あの人はいったい、何なの?」
三陵「とりあえず、ここから離れよう。こんな気味の悪いところにいてもしょうがないでしょ?」
鳴神密教で、振ってみて、絵を逆さにすることがどういうことかって分からない?
GMまぁ、素直にそのまま想像していいよ。
鳴神そうですか……。
GMあ、でも、全然使われていません。その掛け軸にも。少なくとも半年前後は使ってないんじゃない。どれも。
念のため、[密教]で判定して、儀式の状況を確認することにする鳴神。
過去に何らかの儀式を行った後だ、とわかる。
安西早く帰ってきて、聞いてもらわないと(笑)
鳴神使われてないとしてもなんか逆さに貼っておくっていうのは嫌いだな、やっぱ元に戻しておこう。
GMはーい。戻した。
北沢戻したら、見たってことが分かってしまいません?
鳴神いいよ、別に。
階下に下りた3人。
えり子は、二人に話してほっとしたのか、編みかけのマフラーを三陵に見せる。
今度は、とてもキレイに編めている。
GM「ねぇねぇ。あと、もう少しなんだ。」って、2/3くらいまで編めてる。
三陵「今の間に編んじゃおうか。」
GM「うん。でも、えり子が編む。」
三陵「もちろん。」
GMで、編み出します。