熱田神宮・影宮・ダイジェスト

〜あらすじ〜

☆第1話 「復讐の聖夜」

 GM:GM小口
 事件日:199X年12月21日〜24日
 登場PC:幹部:晶=クリスティー
      矢影乙女・皇城大獅・葦原恋・白羽院鶴那
 敵妖怪:<食情餓鬼>
     <雪女>須磨深冬

◎恋の通う私立北河学園高等部で殺人事件が起こった。
被害者の阿坂謙次は、いわゆる不良で、学校からも生徒からも受けはよくなかった。彼の遺体は半ば凍り付き、さらに腹部が無残にえぐられていた。その死に不審を感じる恋。

この殺人事件に駆り出された大獅も恋と同じことを考え、調査を開始する。一方、恋は事件を遠巻きに見る謙次の仲間・小野崎優夏を見つける。

そんな中、刀悟が“歪み”を感知。5人をすぐさま集めた。殺人事件と何らかの関連があると踏んだ5人は、改めて調査を開始する。

恋は優夏が何かを知っているのではと思い、彼女と接触。しかし優夏は何一つ語ろうとせず、やむなく彼女の周囲から調べていく。その結果、優夏が野球部の前主将・仁礼秋一を深く愛していることを知る。
また、現場近くの植物から、謙次を凍り漬けにした者と腹を深くえぐった者が別であることを教えてもらう。

乙女は大学の男たちから奇妙な噂を聞き出す。
それは、秋一と去年退職した音楽教師・須磨深冬が恋仲だったこと、そして彼女の退職が突然であったことだった。

そのことを伝えられた晶と鶴那は深冬の住んでいるマンションへ赴くが、彼女はすでにいずこかへ姿を消していた。近所の住人の話や[来歴感知]から彼女を秋一との噂が真実であることを確信する二人。

一方、街中で美形の男から、「この事件には首を突っ込むな」と忠告を受ける乙女。刀悟から彼が<氷神>という長野県からきた妖怪だと教えられるが、彼の真意は刀悟にも分からなかった。

深冬が事件に関わっていると推測した5人は、学園のクリスマス・パーティーに紛れ込んで秋一に近づく。

彼は深冬との関係を認めるが、彼女の行方は彼ですらつかんでいなかった。

その後、居合わせた優夏と乙女が張り合い、なし崩し的に「美女&美少女コンテスト」へ出場する羽目に……優夏には圧勝するものの、調査の進み具合を尋ねにきていた刀悟に睨まれる乙女。

コンテスト終了と時を同じくして、再び殺人事件が発生。

殺されたのは謙次の親友・竹井昌也だった。

大獅は残された匂いを手がかりに追跡を始め、優夏を襲う<雪女>を発見する。<雪女>は優夏をさらって逃亡、体育館に逃げ込む。追いついてきた大獅たちに<雪女>は真相を語りだす――自分が須磨深冬であることを。

――1年前、秋一の子供を身籠もった深冬だが、そのことを知った優夏が学園に密告したためにやむなく退職した。
しかし秋一との関係は続いており、それが逆に優夏の憎悪に火をつける。
彼女は謙次と昌也に命じて深冬を襲わせ、子供を流産させた。

だが、そのショックで深冬は<雪女>の血に目覚めてしまう。先祖の故郷である長野へ訪れた彼女は、<氷神>氷高蒼琉に力の使い方を学んでいたのだ・・・・。

復讐を果たそうとする深冬と戦う大獅たち。
秋一の声も届かず、彼女は優夏を手に掛けてしまう。

彼女の骸から現れたのは、<食情餓鬼>。
人の強い想いを狂わせ、それを食らう妖怪。

すべてが<餓鬼>に仕組まれていたことを知った大獅たちは、<餓鬼>の新たな下僕となった深冬を助けるために<餓鬼>を倒す。

刀悟は正気を取り戻した深冬をネットワークに参入させる。精神的なケアを考えてのことだったが、彼女は秋一とも距離を置いてしまう。

罪の意識に深冬の心は未だ閉ざされたまま、聖夜は終わりを告げた。
終わり。

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